質問票は、その場で半分に削ってから持ち込む
第二章では、受講生に事前の課題として質問票を作ってきてもらいます。相手は自分で決めた実在の人物。持ってくる質問の数は、平均で十四ほどです。
授業の最初の三十分で、これを七つ以下にします。ほぼ全員が抵抗します。
削る基準は三つだけ
その場で判断できるように、基準は少なくしてあります。
- 調べればわかることは消す。経歴や事実確認は、聞いた瞬間に場が止まります。事前に調べて、質問ではなく前置きに使います。
- 「はい/いいえ」で終われる形は書き換える。「〜ですか」で終わる質問はほぼこれに当たります。「どのあたりで」「いつごろから」に変えるだけで答えが伸びます。
- 二つ以上を一文で聞いているものは、片方を捨てる。「きっかけと、そのときの周囲の反応は」と聞くと、返ってくるのはたいてい前半だけです。
残った七つも、順番どおりには使わない
削ったあと、残りを三つの層に分けます。最初に必ず聞く入口がひとつ。話が広がったときに深掘る本命が二つか三つ。時間が余ったときの予備が残り。
本番で使えるのは、たいてい入口と本命がひとつだけです。それでも七つ用意するのは、どれが刺さるか事前にはわからないからです。
本当の理由
実習では、質問票を机に置いたまま見ないで進めてもらいます。見ないで済むように削っているので、七つなら覚えられます。十四は覚えられません。これが削る本当の理由です。